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2019年12月 5日 (木)

勤務時代を思い出して (Ⅱ)

「理解しにくい言葉は使わない」これが基本。頻繁に専門用語や横文字を使って“オレは君らとは違うんだ”と言わんばかりの人がいる。そんな人を見ると可哀そうになる。優越感を味わって、ひとり悦に入るのは単に自己満足の世界なのだ。人に話す時は、相手に内容が伝わってこそ意味があるという基本的なことが分かっていない。
自分の場合、もしも専門用語を使ったら、必ずその意味を分かりやすく説明するようにしていた。

しかし、業界用語となると話は別になる。
1974_0009_20191205145501 今だから言えることだが、心臓の血管を35mmシネカメラで動画撮影する装置を販売する営業活動において、対する相手は現役バリバリの医師。一方、こちらは心臓血管に携わったことがないいわば🔰だった。

この領域に詳しい先輩もいなかったし、医師からは LVG、RVG、CAGなどの業界用語がボンボン飛び交ってきたので半分程度しか理解できなかった。

Catheterizationthumbnail 幸いにも、装置は選択的冠動脈造影法を日本に初めて導入された先生が用いていたものだったので、最初からそれを使いたいという意向が強かったので助けられた。用語の意味はもちろん帰ってから調べましたよ。

こんなことを繰り返していくうちに、業界用語なるものを覚えドクターを前にして説明会もできるようになった。(何事も恐れずに場数を踏むことで成長して行くものだ)

ここで、知ったかぶり。

血管(造影)撮影…手首や太ももの付け根(鼠径部)の血管からカテーテルという細い管を挿入し、目的の血管内にエックス線で見える造影剤を注入しながらエックス線撮影を毎秒3~30コマの高速で連続的に行うことで、血管の形態や流れを調べる検査。

冠動脈心臓は1分間に60~80回規則正しく収縮して全身に血液を送るポンプの役目をしているが、この心臓自身も血液を通して酸素やエネルギーを必要としている。この心臓自身の心筋に酸素や栄養素を供給するための血管が「冠(状)動脈」。心臓を囲むように伸びているので環状という表現が付いている。

選択的冠動脈造影法心臓の胸腹部の血管造影検査は、カテーテルを用いて大動脈および大静脈といった太い血管だけでなく、そこから分岐している細かい胸腹部の血管(冠動脈など)を選択的に撮影(造影)することから選択的という表現が使われる。

Img_shinzou_20191205155301RV、LV…は左図の心臓の左右心室のことなのだが、初めて聞いたときは??状態だった。

RV、LVにそれぞれに-Graphyが付いたものがRVG(right ventriculography、右心室造影)、LVG(left ventriculography、左心室造影)のことで造影剤を使って心臓の冠動脈の形態および壁運動を知る造影検査のこと。

CAG…Coronary angiographyの略で冠動脈撮影(造影)のこと。同じCAGでも脳外科領域ではcerebral angiography脳血管造影になる。

お気に入りの曲

Z3bqlnrsdwfmzwrxbs9btxp2afzntwfnas9pdi9t Sergey Grischuk- Rain..Rain... 

チョット切ない曲調だが、何となく心が落ち着く。

https://www.youtube.com/watch?v=igaMgVhvzMA&t=5s

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